人気ブログランキング | 話題のタグを見る

寒冷地におけるラビットアイブルーベリーの導入

寒冷地におけるラビットアイブルーベリーの導入_f0018078_14445947.jpg

マツバギクの花です。



寒冷地におけるラビットアイブルーベリーの導入


昨日予告したレポートの紹介です。
ラビットアイ系品種の栽培適地(栽培北限)、結実率、緑枝挿し発根率についての調査報告です。


東北大学(仙台)大学院農学研究科さんからのレポートです。
寒冷地でラビットアイ系品種とハイブッシュ系品種と生育を比較しラビットアイ系品種の栽培適正について調べた調査です。(2006年までの調査)

「ラビットアイ系品種はその年の気候によって収穫できない年もありブルーベリー園などで本格的に導入するには問題があるので品種選ぶ必要がある」としています。
また、他にもラビットアイ系の自然交配と人工授粉との結実率や果実重の比較、ラビットアイ系の緑枝挿し品種別発根率などもレポートされているので暖地にお住まいの方にも参考になる内容だと思います。



とても面白い内容なので本文をご覧になることをお勧めします。

寒冷地におけるラビットアイブルーベリーの導入
(↑pdfファイルです。本文右のCiNiiをクリックしてください)


常々ラビットアイ系の栽培北限については興味がありましたが大体仙台あたりがボーダーになりそうです。
ラビットアイ系品種台木のノーザンハイブッシュ系接ぎ木栽培についても仙台あたりでは十分有効であろうと推測できると思います。


また、ラビットアイ系品種においては人工授粉をした方がサイズ、結実率共に向上し収量も増す傾向にあるとして人工授粉の有効性が示されています。(最近の品種があまり含まれていないのがやや残念です)
結実率については昨日も書きましたが花芽数を調整する際の参考にもなりそうです。




こういったレポートはリンクが切れてしまうこともあるのでなるべくアーカイブ(ご自身のPCに保存)しておくことをお勧めします。




宜しかったらこちらもご覧ください

ブログの内容をまとめたHP
ブルーベリー 栽培 BlueBerryNote
家庭菜園や果樹栽培も含めたブログ
ブルーベリー 栽培 &家庭菜園
by BlueBerryNote | 2008-05-19 20:20 | 調査研究紹介 | Comments(5)
Commented by kaizu_3 at 2008-05-19 21:51
ラビットアイは仙台がボーダーですか。もっと北まで行けるかと思いましたが、意外でした。
代わりに品質の良いハイブッシュが適地となるわけですね。
やはり適地で育てるのが、安心感もあって良いのでしょうね。
結実率を見越した摘蕾も、何年か様子を見れば出来るように
なるでしょうね。こちらは、まだまだです(笑)
Commented by 座敷童 at 2008-05-20 04:11 x
当地、安曇野でも摘み取り園でRE系植えているところもあります。9月末くらいまで楽しめます。
Commented by BlueBerryNote at 2008-05-20 08:29
かいづさん<厳しい寒冬の年以外は大体大丈夫のようですがやはり数年に一度でも取れない年があっては経済栽培は厳しそうです。今後温暖化が進めば仙台あたりでも育てやすくはなりそうです。摘蕾も今年はあまりやらなかったのですがそれが幸いしたようです。ブルーシャワーなどは「こんなに咲かせてだいじょうぶかな」と思うくらい咲かせたのに残った実は数えるほどです。そういった結実率についての情報もUPできればと思います。

座敷童さん<安曇野は寒さは厳しいけれど雪が割りと少ないのが幸いしているのかも知れませんね。ラビットアイ系の栽培適地と一言で言っても雪の被害や霜の被害など色々な影響があるから実際育ててみないと分からないことも多いように思います。
Commented by ino at 2008-05-20 18:33 x

こんにちわ。
REは寒冷地でも積雪による被害を考慮すれば結構育つのではないかと思ってました。
今、ブルーベリー全書を寝る前に読んでますが、今日はこのPDFをゆっくり読んでみたいと思います。
Commented by BlueBerryNote at 2008-05-20 19:45
inoさん<仰るようにそのあたりをケアできれば育ちそうに思います。特に家庭での栽培なら小まめにケアすればいけるんじゃないかと思います。
この資料、結実率もそうなんですが果実のサイズとかも結構面白かったりします。内容が濃いから楽しめると思いますよ。


<< 野蕗の栽培 ラビットアイ系品種の結実率 >>