カテゴリ:接ぎ木雑種( 3 )

接ぎ木雑種の発生

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左側にある成長点の新芽と右側にある成長点の新芽が明らかに形状、質感が違っているのに気がつきました。



元をたどると↑の左側はランコーカスの穂木の高い地点から出た枝で、右側の元は↓写真の一番低い位置から出ています。
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ややしっかりしてきた葉を比較します。


これがランコーカス
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↓こちらは何やら確かに↑のランコーカスとは形状、質感共に明らかに違っているからランコーカスとは異なる品種であると思われます。
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勿論、明らかにハイブッシュ系の葉だから台木からの枝(バルドウィン)ではありません。



結論から言うと接ぎ木雑種が出来ていたということらしいです。
種間雑種を作るにはブルーベリーだとハイブッシュ系とラビットアイ系では倍数体が違うからローブッシュ系品種と交配させてからラビットアイ系と交配させると言うような複雑な交配の過程を必要とするわけですが素人でもいとも簡単に種間雑種が作れてしまいました。




台木はバルドウィン、穂木ランコーカスですから
交配はランコーカスxバルドウィンというハイブリッドな交配品種が生またことになるようです。(ノーザンハイブッシュ系とラビットアイ系のこんな単純な交配は聞いたことがありません)

ランコーカスとバルドウィン(ボールドウィン)ですからとりあえずランボーと名づけました(笑



成長が良いから来年結実できると思います。どんな果実が取れるのか今から楽しみです♪



先日、紹介した微妙なポイントから出ていた枝の葉はラビットアイ系の形状だからラビットアイ系品種ではあると思うのですがラビットアイ系は葉だけだと余程特徴がないと品種同定は難しいから雑種となっているかは花が咲くまでお預けになりそうです。




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by BlueBerryNote | 2008-07-18 20:05 | 接ぎ木雑種 | Comments(6)

シュートが出ているのは穂木から?台木から?

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接ぎ木からシュートが出ました。
台ティフブルー、穂ブルーゴールド





シュートが出ているのは
穂木からか?
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台木からか?
f0018078_1621375.jpg





私の目にはB→のポイントあたりから出ているように思えます。
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以前、接ぎ木雑種について記事にしたことがありました。
接ぎ木雑種は簡単に言うと接ぎ木の接合部で台木、穂木からのカルスのが互いに交じり合っているような部分からは台木、穂木の遺伝子が交じり合った枝などが出る場合があってそれを挿し木などにしたときに出来る新たな品種のことを言います。

例えば素人ではとても出来そうもないシャシャンボとブルーベリーの種間雑種が素人でも理論的には作り出せると言うことです。


今までは接ぎ木雑種と言えば←Aのところから出るものと思っていましたが微妙なポイントは結構あるようです。







接ぎ木雑種については↓こちらにまとめてあるので詳しく知りたい方はご覧ください。
接ぎ木雑種





このシュート、今のところ見た目はラビットアイ系のようだから単純に台木のティフブルーかもしれません。面白そうだからもう少し様子を見てみます。ブルーゴールドの接ぎ木はもう1本あるからこの接ぎ木は遊べます。





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by BlueBerryNote | 2008-07-04 20:49 | 接ぎ木雑種 | Comments(6)

接ぎ木雑種による新品種開発

近くなったから一応触れておきます。
明後日11月11日(日)のNHKの趣味の園芸
「今植えて来年楽しむブルーベリー」

放送時間は日曜日8:30~8:55、
再放送金曜日13:35~14:00です。





今日の記事は昨晩、時間を多めにかけて書いた私としては力作なのですが難しい割りにあまりためにならない、ある意味トリビア的な無駄な知識のお話です(笑




接ぎ木苗をある程度もって育てていると台木と穂木の接合部付近から芽が出てきてそれが台木から出たものか、あるいは穂木からの発芽なのか迷うような場合があります。

大抵はどちらかから出ているのですが、まさに接合部のカルスから芽が出てきた場合はどちらからのものとも決めがたい場合も出てきます。

こういう場所から枝が出てきたら皆さんならどうするでしょうか?
どちらか分からないから取り除いてしまうとか少し伸ばして台木からの芽か穂木からの芽か見極めて取り除くとか人が多いように思います。
私も多分そうしただろうと思います。



ではこういった場所から出た芽はどういった特性があるか?というのが今日のお話です。



園芸学者さんによると
実はこういった場所から出てきた芽は細胞が混じってしまってしまう場合があるようで、こういった状態のことを接ぎ木雑種と言うそうで多くはキメラ状になるとされています。

キメラというのは園芸学とか育種学では比較的に稀ではありますが見かけることもあるのでちょっと説明しておきます。



キメラというのはドラゴンクエスト(キメラの翼)をしたことがある人は思い出すかもしれませんが語源はキマイラというギリシャ神話に登場するライオンの頭にヤギの胴体、ヘビの尻尾を持つ生物でwikiで以下の様に説明されています。

生物学において
同一個体内に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっていること。名称はギリシャ神話に登場する伝説の生物(キマイラ)から。近年は「キメラ分子」「キメラ型タンパク質」のように「由来が異なる複数の部分から構成されている」意味で使われることもある。

植物では
異なる遺伝情報を持つ細胞が縞状に分布するものを区分キメラ、組織層を形成して重なるものを周縁キメラと呼ぶ。それらは成長点細胞の突然変異や接ぎ木で生じることがある。

このあたりについては↓此処で割と詳しく説明されているので興味がある方は読まれると良いと思います。
No.6 花木の育種(2) 枝変わりとキメラ




接ぎ木自体も1固体に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっている(台木と穂木は異なった遺伝子情報だから)からキメラ状態と言えるわけですが接合部のカルスからは異なった遺伝子情報を内在する芽が発生する場合があってそういった枝のことを接ぎ木雑種と言うことになるようです。



正直言って此処までの話はうまく纏まっていないし難しいから忘れてもいいです(笑



結論を言うと、こういった場所から出る芽はキメラ状になるばかりでなく台木と穂木の両方の遺伝子が交じり合うこともあって実生による新品種開発の他にもこの接合部のカルスから発生した枝による新品種開発も行われているということです。

接ぎ木苗を持っている方は接合部付近から枝が出たら台木からのものか穂木からのものか分からないから取り除いてしまうという選択肢の他にそれを伸ばして挿し木したりその枝で実を成らせて実生苗を作るという選択肢も一応加えてみても面白いと思います。

この理論からするとラビットアイ系とハイブッシュ系の雑種は勿論可能なわけですが特に面白そうなのがシャシャンボ台木でハイブッシュ系穂木の接ぎ木をした場合シャシャンボとブルーベリーの種間雑種を素人でも作れるかもしれないということです。
(確立はかなり低そうだから狙ってできるというものではなさそうですが)





名前の付け方物も
同じ属のあいだで種間雑種を作った場合は、属名の後に新しい種名に×印をつけて書き、その後に単一引用符で括った品種名を続けます。
ただし、親の形質が複雑だったりはっきりしない場合は、種名を省き、属名の後に単一引用符で囲んだ品種名だけを書きます。
 大文字で始まる属名 × 小文字の種名 '大文字で始まる品種名'
 大文字で始まる属名 '大文字で始まる品種名'
(例) Viburnum × bodnantense 'Dawn'
(例) Rosa 'Buff Beauty'
栽培育種の命名法より引用


こんな風に名前のなかに×なんかも入れられたりするみたいです。



みかんやリンゴなどでの例もあるようですがここでは野菜の一例を挙げておきます
トウガラシとピーマンの接木雑種「ピートン」


因みに発生工学の学者さんによると
キメラと雑種は全く違う概念であるとの解説もあってキメラ状の枝を接ぎ木雑種と言えるのか疑問が残りましたがこのあたりの詳しいことは私には分かりません。
キメラと雑種は全く違う概念である







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by BlueBerryNote | 2007-11-09 20:29 | 接ぎ木雑種 | Comments(10)